北いわて未来ラボとは

未来につながる希望を創るために。  

東日本大震災で
大きな被害を受けた沿岸部
地元小学校で開催した
「野田村さくらまつり」

 今、日本は若者が夢を抱きにくくなっています。先が不透明かつ不安定な時代の中で、自らの将来を消去法的な判断で選択する若者が少なくはありません。
 北いわて未来ラボの設立メンバーが活動基盤とする岩手県沿岸北部の久慈地域も多くの地方都市と同じ課題を抱えています。全国・県内他地域と比較して所得水準が低く、雇用の拡大も進まない現状、地域からの人口の流出、また決して他地域と比較して遜色ない豊かな地域資源がありながら、その有効活用も道半ばの状況にあります。 
 そうしたなか、2011年3月11日に発生した東日本大震災は、久慈地域にも甚大な被害をもたらしました。「自分たちにできる被災地支援をしよう」、久慈高等学校卒業の同級生有志が共通の思いで集まり、震災から2ヶ月の2011年5月に最も被害が甚大となった九戸郡野田村で子どもたちを対象としたイベント「野田村さくらまつり」を開催しました。そして、多くの子どもたちの笑顔に出会いました。「自分たちの地域の将来についてしっかり考えていかなければならない」、そして「自分たちの子どもの世代が夢と希望をもって生活していける地域にしていかなければならない」、子どもたちの笑顔に後押しされながら、自分たちができる活動について議論を始めました。

 「地元企業が強くなり、雇用を拡大していく、その結果として人口流出をふせぎ、税収を上げ、地域の産業と福祉を支えていくことを可能にすることで、地域の未来展望は拓けて行く」、「では、自分たちがどのような行動をしていけばよいのか」。
 さまざまな議論から2つの方向性が生まれました。一つは、地域資源の価値を改めて見出し、地域内外に知らしめ、既存産業の振興と新たな事業創出につなげる支援となる産業振興プロジェクト。同時に、次代を担う子どもたちの可能性を引き出すための様々な人材育成プロジェクト。そして、2つの活動を具体化するために、2012年6月、久慈高等学校卒業の同級生有志が設立メンバーとなり、NPO法人 北いわて未来ラボが設立されました。

北いわてから、日本と世界をつなぎ、未来を創る。

 困難な時代でも夢に溢れ、挑戦を続けている各界の時代の先駆者は数多くいます。
 若者が勇気と希望を貰い、自分の未来に誓願を掲げ、自らの夢の実現に踏み出すべく、私たちは地域の若者と力強い先駆者との出会いの場を設け、応援していきたいと考えています。
 そして企業もまた、地元から東北全体、全国そして世界へと活動ステージを広げ、若者が集う企業へと成長していく。そうした夢に向かって地道な努力を続けている地元企業・生産者等をお手伝いし、協働していくことも私たちの重要なテーマです。
 企業と若者と、双方が元気でいることが、地域の持続的発展可能な将来には不可欠です。NPO法人北いわて未来ラボは、まだスタートしたばかりです。しかし、同じ志を持つ皆さまとつながりながら、一歩ずつ、進むべき方向をマーケティング活動と実践の中から見出し、新しい取組みと人材と企業をつなぐ、未来を創る実験の場(ラボラトリー)としてチャレンジしてまいります。

理事長メッセージ

未来につながる僕らの地域

未来にどういうビジョンをもっていますか?

みんな、漠然とした希望と不安をもっているのではないでしょうか?
混沌としている現在、未来が見えにくくなっています。

だからこそ、多くの先人がそうだったように、
積極的な選択と行動で、道を切り開いていくことが必要です。

目標を掲げ、希望にむかって邁進する人が求められています。

事実、24年度のコトバノチカラプロジェクトにお願いした講師の方々は、
学生時代に進むべき道を見つけ、行動しています。

私たち、「北いわて未来ラボ」は小さなNPO組織ではあるけれど、
自分たちが生まれ育ち住んでいる地域を、大震災から復旧を果たし、
そして子供達が、未来を描ける地域にするための活動を展開していきます。

あの大震災から2年、久慈地域は、NHKの「あまちゃん」の放送開始、
インフラ整備に伴う復興需要等から、一部活気が見え始めています。

これを一過性のものにしないための活動をしていかなければなりません。

また一方で、漁業をはじめとした生業の再建、原発事故の影響による風評被害の克服、
大震災以前より課題であった、人口減少に伴う過疎化、雇用確保、教育環境といった、
日本中の地方が抱えている問題を、ビジョンを示して解決していかなければなりません。

行政、企業ではない、私たちだからできる活動として、
今年も「コトバノチカラプロジェクト」「ドコモモバイルプロジェクト(仮称)」を
はじめとした各種活動を行います。

私たちの住む地域を、希望あふれる未来につながる地域にしていくために、
小規模事業からはじまる起業家の育成、高校生のみならず小中学生や社会人を対象とした
人材育成事業の幅広い展開、地域産品のマーケット拡大に向けた活動、
地域の魅力を再発見・コンテンツ化することによる交流人口拡大への取組などなど、
やりたいことはたくさんあります。

いくつできるかは、まだまだわからないけれど、活動がチカラになり、活気がうまれ、
雇用の場が拡大し、希望する若い世代が地元に残れる地域になり、
そして30年後の未来、npo立ち上げメンバーが70才のときに、
「あのときやって良かった」と言える活動をしていきたいと考えています。

私たち「北いわて未来ラボ」がコーディネーターとなり、
また、プレイヤーとして活動していき、数多くの実践を通じながら、
一つでも多くカタチとして創り上げることができるよう、今年度も活動していきます。

「未来につながる僕らの地域」を次世代に託すために。

理事長 中平均

特定非営利活動法人 北いわて未来ラボ
理事長 中平 均

1971年 久慈市生まれ
久慈高校卒業まで久慈市で育つ
2003年より岩手県議会議員
2013年4月より北いわて未来ラボ理事長

概要

名 称 特定非営利活動法人 北いわて未来ラボ
住 所 〒028-0052 岩手県久慈市本町1-5
TEL 050-5873-2645
FAX 0194-53-0136
H P www.mirailab.net
E-mail kita-iwate@mirailab.net
設 立 2012年6月4日
役 員 理事長
 理事
 理事
 理事
 理事
 設立社員
 中平 均
 神先 真
 貮又 正貴
 天満 聡子 
 安田 玲美
 茅平 晃 小谷地 厚子 灘山 敦子
 向川 泰司 山田 一伸 
活動目的・内容 岩手県の沿岸北部に位置する久慈地域を中心とする北いわて地方における地域資源の有効活用、
 次代を担う子供達の可能性を引き出すための活動、付帯する活動。
定 款 定款の資料はこちらからダウンロード出来ます。(teikan.pdf)