北いわて未来ラボの人材育成プロジェクトの一つである“ねまれかだれ”、
その意味は東北弁の「みんなで集まって語ろうよ！」。
将来を模索する高校生を対象に、同じ学校の卒業生を中心とする大人たちとの語らいの場を設け、
進学・進路にとどまらず、将来へのヒントを見出してもらおうというものです。

　高校時代に先生から「君たちは今から何にでもなりえる、可能性に満ちた存在だ」と言われました。
確かに大人になって振り返ると、高校時代は、自分自身の将来像を描き、目的に向かって行動できる、
多種多様な選択肢を与えられた時間です。しかしながら、その真っ只中にいる時には、
なかなかその事に気づくことができません。
　“ねまれかだれ”は、高校生たちに親や教師以外の大人と会話する機会を設け、
今の自分を俯瞰する契機となる場を提供しようというものです。肩肘はった進学・進路相談にとどまらず、
多様な分野の大人との自由な会話を通じて、高校生たちが様々な職業への興味、社会への関心、
将来への指針を少しでも感じて欲しいと考えています。

　具体的には、岩手県久慈広域地域の高校生を対象に、講演方式ではなく、
高校生５～8名に対して大人１人（基本は開催する高校の卒業生）程度を１グループとして
自由なテーマでグループディスカッションを行います。年齢は違っても、同じ高校の出身者、
同じ地域環境の中で生活してきた先輩たちだからこそ、自分たちの年齢の時に何を考え、
どのように将来を選択してきたのか、上から目線ではない対話型コミュニケーションから、
高校生たちが現在の状況を認識し、未来に向けて行動するキッカケづくりをめざします。

　 北いわて未来ラボは、“ねまれかだれ”開催に向けて準備を進めています。
ぜひ、自分の高校で開催してほしい、卒業生として参加したい、こんな企画テーマで対話してみたい、
企画・運営のお手伝い、場所のご提供等々、どのような形でも結構です。ご協力をお願い申し上げます。